2015年9月23日水曜日

【C++の勉強(5)】EclipseでC++開発環境構築及び、簡単な使い方の説明

C++を勉強するにも、開発環境が必要となります。
開発環境は統合開発環境 (IDE) というツールを使います。

よく使われるツールにVisualStudioNetBeansなどありますが、今回はEclipseを使うことにします。
ツールを使うことで、プログラミング⇒ビルドでプログラム作成⇒エラーがないかのデバッグ作業
の一連の作業ができます。

1、インストール
 (1)JREのインストール
JREをインストールします。(Windows64bit版(x64)をクリック)
http://java.com/ja/download/manual.jsp
<参考URL>http://d.hatena.ne.jp/frosten/20091026/1256584183

(2)Eclipse
Eclipseをインストールします。
http://mergedoc.sourceforge.jp/index.html#/pleiades_distros4.2.html
上記サイトからC/C++版のEclipse IDE for C/C++ Developers(64bitのFull Edition)をダウンロードします。
ダウンロードしたものを解凍します。
解凍したフォルダ(pleiades)内にあるeclipse.exeをダブルクリックするとEclipseが起動できます。

※Eclipse インストール開始時に、「Java SE Development Kit」のインストールが済んでいること.
C:\Program Files\Java\jdk1.7.0 のようなディレクトリがあれば,インストール済み.


(3)コンパイラ(g++)
cygwinをインストールします。
<参考URL>http://cs.txstate.edu/labs/tutorials/tut_docs/Installing%20Eclipse%20C++.pdf

※簡単に説明すると、
http://www.cygwin.com/
上記サイトの「Install Cygwin」のメニューをクリックして、コンテンツ内のsetup.exeを実行します。
詳細は次の順に行ってください。
1.Installing and Updating Cygwin for 64-bit versions of Windowsにあるsetup-x86_64をダウンロード
2.C:\にcygwin64フォルダを作成し、その下にsetup-x86_64.exeを配置
3.念のため、setup-x86_64.exeを右クリックして管理者として実行。
4.次へ
5.Install from Internetを選択して次へ
6.次へ
7.次へ
8.Direct Connectionを選択して次へ(proxy必須環境の人は、Use Internet Explorer...を選択)
9.サイトを選択(私は、http://ftp.jaist.ac.jpを愛用)
http://cygwion.mirrors.hobby.comでもよい
10.次へ
11.「Select Packages」の画面では、以下のパッケージを必ず選択してください。
(その他はデフォルト)
・install packages・・・・Develを選択して、以下をSkipをクリックして、Skipしないようにする
Base:cygwin 1.5.24-2
Devel:gcc 3.4.4-3 (gcc-g++: compiler)
make 3.81-1 (make:The GNU version of the "make" utility)
gdb 20041228-3 (gdb:The GNU debugger)
binutils 20060817-1
gettext-devel 0.15-1
doxygen 1.5.1
12.完了クリック

尚、C:\cygwin64\bin\cygwin1.dll を C:\Windows\System32 にコピーしておくこと

(4) Wiondows設定
スタート→コントロールパネル→システムとセキュリティ→システムを選んで、
コンピュータ→プロパティ→システムの詳細設定→環境変数を選択。
ユーザの環境変数Pathを「%Path%;C:\cygwin64\bin」に設定。

(5) Eclipseの設定
●作業対象の選択
■ Eclipse 4.2 の場合の実行例
「Juno - http://download.eclipse.org/releases/juno」を選択. その後しばらく待つ。

■ Eclipse 3.7 での実行例
「Indigo - http://download.eclipse.org/releases/indigo」を選択. その後しばらく待つ。
●「プログラミング言語」の展開
いろいろなグループが表示される. 「プログラミング言語」の左横の三角形をクリックして展開
■ Eclipse 4.2 の場合の実行例

●C/C++ 開発ツールの選択
「C/C++ Development Tools」を選択し,下の方にある「次へ」をクリック.
■ Eclipse 4.2 の場合の実行例

●インストール詳細の確認
このままでよいので, 「次へ」をクリック.
■ Eclipse 4.2 の場合の実行例
・CDTのインストール
eclipseを起動して、ヘルプ→新規のソフトウェアのインストール→追加で以下を追加する
名前 CDT
ロケーション http://download.eclipse.org/releases/juno
次に、プログラミング言語→C/C++開発ツールを選択して、「次へ」をクリックして、完了させます

(6) C/C++の設定
「ウィンドウ」メニューから「設定」画面表示
左サイドに新たにC/C++というメニューを選択して、「新規CDTプロジェクト」「Makefileプロジェクト」で表示された画面のバイナリー・パーサーの中から以下の3つをチェック
・Elfパーサー
・PE Windowsパーサー
・Cygwin PEパーサー

※実行時に、「起動に失敗しました。バイナリーが見つかりません」が表示されたら、以下ためしてみる
「ウィンドウ」メニュー「設定」の「C/C++」「ビルド」「環境」画面から「追加」ボタンで新規変数追加(名前=path,値=C:\cygwin64\bin)

2、C++開発環境設定及び便利な使い方
参考URL:http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/0709/26/news119.html
(1) コンパイルの設定
プロジェクトを選択した状態で、右クリックメニューの[プロパティ]を選択します。
[C/C++ビルド]の項目を見ると、プロジェクトのタイプで指定した「実行可能ファイル(Gnu Windows版)」に対応したデフォルトのビルドオプションが設定されていることが分かります

(2) 検索機能(これは必要ないか?)
メニューの[検索]-[C/C++]を選択することで、C/C++の構成要素に特化した検索を行うことが可能ですまた、エディタから直接検索ができます。エディタ上からキーワードを選択した後に、右クリックメニューの[参照]-[プロジェクト]を選択すると、選択したキーワードを参照している個所が一覧で表示されます。同様に[宣言を開く]を選択するとキーワードの宣言個所にジャンプします。

(3) ビルド
[コンソール]ビューをクリックしてアクティブにします。
その後プロジェクトを選択した状態で、[プロジェクト]-[クリーン]を選択します。
[問題]ビューを開くと、ソースコードの問題がエラーとして表示されています。エラーをダブルクリックすることで、ソースコードの該当個所へジャンプします。
※ビルドする前に、ファイルの保存を行ってください(メニューの「ファイル」「全て保管」を選択)


 (4) デバッグ構成の作成
メニューの[実行]-[構成およびデバッグ]を選択します。
[構成およびデバッグ]画面が開くので、[C/C++ ローカル・アプリケーション]を右クリックして、[新規]ボタンをクリックします。CDTが自動で実行形式ファイルを検索して、デフォルトのデバッグ構成を作成します。

(5) コメント化、コメント解除
[コメント化したい行を複数選択して、[Ctrl]+[/]キーを押すと一括でコメント化することができます。また、[Ctrl]+[\]キーを押すとコメントを解除できます。

 (6) [デバッグ]ビューでの実行制御
[デバッグ]ビューに表示されている各種のボタンを使って、ステップ実行などの実行制御を行うことができます
再開 (F8) : gdbを再開する。F8でブレイクポイントまで移動する
(今ブレークポイントで止まっているプログラムを次のブレークボタンまで進める)
中断 (S) : プログラムを止める
停止 (Cntrl+F2)
ステップイン (F5) :ステップ実行をする。一行ずつプログラムを進めることができる。
(メッソドの中に入る)
ステップオーバー (F6) :関数単位で実行する。
関数の頭でステップオーバーすると、関数内にはいらずに次の処理へすすむ。
ステップリターン(F7) :現在の関数がreturnするまでを実行する。
(メソッドからReturnする)
起動 (F11) : gdbを起動する
※Ecllpseのデバッグウインドウの画面上部に表示される下画像が実行制御するためのアイコンです
※Terminate(Ctrl+F2)で、デバッガを終了できます


実行制御のツールバー
(7) ブレークポイント
ブレークポイントを設定するには、ブレークポイントを設定したい行をエディタに表示してから、その行の左端部分をダブルクリックします。

設定したブレークポイントは、[ブレークポイント]ビューに表示されます。
[ブレークポイント]ビューでは、ブレークポイントを一時的に無効にしたり、ブレークポイントへ条件を付加したりといったさまざまな操作が可能です。

(8) ウオッチポイント
あるメモリー領域へのアクセスが発生する場合に、プログラムを停止する機能を“ウオッチポイント”と呼びます。

ウオッチポイントを設定するには、[ブレークポイント]ビューにて、右クリックメニューの[監視ポイントの追加]を選択します。

[監視ポイントの追加]ウィンドウが表示されるので、ウオッチポイントを設定したいグローバル変数の名前を入力し、read/writeのアクセス条件を設定します。


3、その他
(1) ショートカットキー
・Ctrl + Shirt + G
メソッド名とかクラス名とかにカーソルがあった状態でこれを実行すると、そのメソッドやクラスを利用してる他の場所の一覧を検索できる

・Ctrl + H
検索ダイアログ表示

・Ctrl + M
View の最大化/普通化のトグル
・Ctrl + O
エディタ上で実行するとメソッドなどのアウトラインが表示されて絞り込んで jump することができる
・Ctrl + T
インタフェースのメソッド名とかで実行すると、そのメソッドを実装している実装クラスの一覧などが表示できる
・Shiht+Alt+Sしてでてくるダイアログ
settter/getter出力のダイアログを出してくれる
・Ctrl+J(とCtrl+K)
教えてもらったんだけど、エディタ内とかでインクリメンタルサーチができる。すばらしい
・Ctrl+Shiht+O
・Orgarnize Import(自動でクラス探して import してくれる) のショートカットなんだけど、セーブ時に自動でやってくれる設定にしてるのであんまり使わない
選択した状態で Alt+↑ , ↓
選択した行にあるコードを移動できる。TODO これは動き見せたほうがいいかも。

・Ctrl+D, Ctr+Shift+D
一行削除、カーソルから行末まで削除
・Ctrl+I
選択行をインデント

・Ctrl+S
基本すぎて書くの忘れてた。セーブ
・Alt+Shift+Q
Ctrl+3 とかで package exploerer view に移動する代わりに、よくつかいそうな view ならこれでポップさせた後に、Package なら P をうてば移動できる
Terminate(Ctrl+F2)

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