2014年6月24日火曜日

Internet Explorerの調子が悪くなったら試すべき対処法

表示が遅い、正常に動作しない――。
Internet Explorerの使用時に直面するこうしたトラブルの対処方法をまとめてみました。

1. 閲覧履歴データを削除する
IEのキャッシュやcookie、関連オフラインファイルを削除する。
【手順】
「ツール」メニューから利用できる「インターネットオプション」の「全般」タブにある「閲覧の履歴」セクションで、「削除」を選択すると表示する「閲覧の履歴の削除」というダイアログボックスで、削除できる。
なおツールメニューは、IEウィンドウの右上隅の歯車アイコンをクリックしても開く。

2. 一時ファイルの場所を変更する
【手順】

インターネット一時ファイルの場所をデフォルトの「C:Users<ユーザー名>AppDataLocalMicrosoftWindowsTemporary Internet Files」から異なるドライブへ移すことを考えるとよい。

3. マルウェアや拡張機能を疑う
マルウェア対策ソフトを導入済みでも、それと共存可能なマルウェア対策ソフトを追加で実行すると効果的な場合がある。
またツールメニューから利用できる「アドオンの管理」ダイアログボックスで、どのツールバーや拡張機能がインストールされ、有効になっているかをチェックするとよい。
サードパーティー製や独自開発のツールバーやブラウザヘルパーオブジェクト、ActiveXコントロールは、いずれもIE 10が奇妙で不安定な動きをする原因になることがある。不審なものは遠慮せずに全て無効にする。
ただし、そうすると、特定のWebサイトやWebアプリケーションの機能が使えなくなる可能性がある。そのため、必要な場合は元に戻せるように、何を無効にしたかを覚えておこう。
※マルウェア (malware) とは、不正かつ有害な動作を行う意図で作成された悪意のあるソフトウェアや悪質なコードの総称である

4. タブのロード状況を確認する
タブの数やメモリ使用量と、システム全体のパフォーマンスには、直接的な相関関係がある。

5. 「F12開発者ツール」を利用する
IE 10が内蔵する「F12開発者ツール」は、WebブラウザとWebページの問題を解消するための補助ツールだ。IEの起動後にキーボードの「F12」キーを押すだけで、セッションのcookieの表示や操作、ポップアップウィンドウの無効化、ユーザーエージェント文字列の変更など、さまざまな作業ができるようになる。

6. ポリシーを確認する
 セキュリティポリシーがIE 10の機能に影響を与えることもある。ローカルセキュリティポリシー設定を確認するには、「gpedit.msc」(ローカルグループポリシーエディタ)を実行し、「コンピュータの構成」または「ユーザーの構成」から、「管理用テンプレート」「Windowsコンポーネント」「Internet Explorer」の順に選択する。

ドメインレベルのグループポリシーも調べておこう。「新しいポリシーが最近プッシュされたか」「変更できる要素や無効にできる要素があるか」といったことが確認すべきポイントだ。不確かなときは、コマンドプロンプトで「gpupdate」と入力してローカルポリシーを更新するなどの手段を取る。

7. 自動更新を無効化する
「Windows Update」や「Windows Server Update Services(WSUS)」をはじめとするパッチ管理ツールが、特定の機能(特に、IEに大きく依存するWebアプリケーションの機能)を破壊するIE用修正プログラムをプッシュする場合もある。IE 10では、新バージョンの自動インストールが可能になっている。

8. 設定を完全にリセットする
以上の対処をしてもIE 10のトラブルシューティングがうまくいかないときは、IE 10の設定を完全にリセットすべきだ。インターネットオプションのダイアログボックスにある「詳細設定」タブで、設定の復元や全ての設定のリセットが簡単にできる。

なお、「Firefox」のような別のWebブラウザへの完全な乗り換えも選択肢の1つとなる。

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