意外と知られていない、IE11リリースによる本当の危機
http://furoshiki.hatenadiary.jp/entry/2013/11/26/032352
●Microsoftのサポート
Microsoft製品にはメインストリームサポートと延長サポートがある。
(1)メインストリームサポート
・不具合改善+セキュリティアップデート
・電話やメールのサポートについて、メインストリームの期間は受け付けてくれる
(2) 延長サポート
・セキュリティアップデート
・セキュリティアップデートのみで、他は受け付けてくれない。
メインストリームサポートは、製品が発売されてから5年で、その後はもう5年の延長サポートへ移ります。
つまり、Microsoftのビジネス製品は、メインストリーム5年+延長サポート5年の合計で、10年のサポートとなる。
●IEに関して
IEはOSによって、動作保証しています。
Windows XPであればIEは6〜8、Windows 7であればIEの8〜11が動作します。
実質的に、OSのサポート期間が全てということになります。
Windows7上で動作するIEは、Windows7のサポート期間の縛りを受けることになります。
Windows7は2013年11月現在、サポート期間は2020年1月14日までなので、約6年2ヶ月のサポートがあります。
Windows8は先月アップデートされWindows8.1になりましたが、このアップデートにはサービスパックポリシーとして扱われます。
Windows XPで言うところのSP1→SP2のような扱いです。サービスパックポリシーは製品のアップデートが行われると24ヶ月以内に実施しないとサポートが切れ るため、実質的に次の移行先OSはWindows8.1以上ということになります。
上位のバージョンのIEで動作させるには「ドキュメントモード」いう機能を利用しなくてはいけません。
IEは、過去のレンダリングエンジンを再現させる機能を持っており(新しい IE には、古い IE のレンダリングエンジン(とほぼ同等のもの)も搭載されている)、IE8からはドキュメントモードという名称で提供されています。Windows 9x/XP世代のWebシステムは多くの場合、IEのドキュメントモードを利用することで維持できているという状況です。
例えば、 IE11 を使って IE7 用に作られた Web サイトを開く場合には、ドキュメントモードを IE7 に切り替えます。そうすることで、IE7 と(ほぼ)同じ描画を行わせることができます。
(※参考 : ドキュメント互換性の定義 - Microsoft )
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/cc288325%28v=vs.85%29.aspx
しかし、IE11からはこのドキュメントモードが非推奨となり、今後サポートされなくなる可能性があります。
現在のWindows8系OSのIEの最低 バージョンである10は、2015年中旬でサポートが切れるため、今後のクライアントOS移行では実質的にドキュメントモードが利用できなくなってしまい ます。
IEの持つドキュメントモードを利用した互換性の考え方について解説は以下URL参照してください。
http://furoshiki.hatenadiary.jp/entry/ie_documentmode
⇒"<!DOCTYPE>"タグでのドキュメントモードの指定方法等が説明されてます。
※F12をIE上で押すと、開発ツールが表示されます。ソースコードがみれますので、"<!DOCTYPE"をみて、ドキュメントモードの確認ができます。
この中のエミュレーションタブの中にある「ドキュメントモード」を変更すると、描画エンジンを IE11~IE7 の範囲で切り替えることができます。
まとめ:
IEは過去のバージョン上で開発されたWebコンテンツを動作させるために、ドキュメントモードという仕組みをつかっているいうお話。したがって、IE11からは、今までに作ったWEBシステムはうごかないかもしれないよ、といった感じ。期限は2020/01/14だから注意して!。
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